ここのところ弊社には、ありがたくも弊社をインターンシップ先として選んでくれて、弊社でインターンを務めてくれいる学生さんがいる。写真左のSさんは、日本の大学の4年生で、1年の留学プログラムの一環である220時間のインターンシップ・プログラムを今週、弊社で終了した。そして、今週からは、はやり日本の大学の学生で同じ留学プログラムで勉強中の写真右のTくんがインターンとして弊社で働いてくれている。Tくんは、これから就職先を検討するにあったて、ビジネスや仕事を経験してみたいということだ。

弊社では、インターンといっても、ただ事務的な手伝いをしてもらうのではなく、実際にクライアント向けのレポートを書いてもらったり(もちろん手直しはしますが)、戦略会議にでてもらって意見を述べてもらったりしている。もちろん、インターンの学生さんたちにとってははじめての経験で、驚いたり戸惑ったりするわけだが、しばらくするとちゃんとそれなりに自分で調べることを覚えて、自分なりの意見を言えるようになってくる。そして、そうした意見の中には、業界にどっぶり遣ってしまっている私たちが気がつかない新鮮な意見もあり、こちらもなかなか勉強になることが多い。

アメリカではこのインターンシップという制度は長くあり、大学のプログラムによっては、インターンシップをしなければ卒業できないことも少なくない。また、企業側も採用にあたっては学生のあいだにどのような会社でインターンシップをしたかを評価する。アメリカでの就職では、新卒よりも職歴がある人が優先なので職歴のない学生にとっては唯一の職歴であるインターンシップが大事な就職へのステップとなるわけである。

インターンの方々に聞いてみたところ、日本ではまだまだこのようなインターンシップは活用されていないようだ。インターンの学生には、企業で働く仕事をするということを知るよい機会だし、企業にとっては新しい世代の考え方や行動を学ぶ良い機会であるインターンシップ。これがもっと活用されれば、最近の若者の早期離職問題だとか社員のうつ病などという問題の解決の糸口が見えてくるのではないかと思う。