車で通勤をしている私はこれまであまりバスの路線に詳しくなかったのだが、弊社で働いてくださっているインターンの方々は皆バス通勤であることから、だんだんバス路線に詳しくなってきて、シアトルはけっこうバスで移動のできる場所であることを認識しつつある。こうした中、今インターンとして弊社にいるTさんがWiFiが使えるバス路線があることを教えてくれた。調べて見ると、このサービスはテスト運用はなんと、2005年からはじまっていて、徐々に使える路線を増やしているようである。

技術としては、スプリントのモバイル用のWiFiとシアトルにある会社Junxsion社のモバイル用のルーターを使っているらしい。つまり、バスの移動中にスプリントの中継点を拾っていくらしいのであるが、通信がときどき途絶えてもOKなメール送信とかWeb閲覧であると、まあ使えるということ。当然のことながらデスクトップ系の作業レベルはむずかしいらしい。しかし、バスに乗車中だからそこまで期待をする人はあまりいないであろう。ところで、このJunxsionという会社はマイクロソフト社の通勤用バスConnectorにも採用されているとのことだ。

このConnectorは、昨年6月にはじまった通勤バスで、千人以上のマイクロソフト社員が利用しているらしい。実はそのうち一台は私の通勤経路と全く同じ経路を走っていて、私は写真のように朝晩このバスに遭遇する。最初に見かけたときは、何で大型観光バスが住宅地を走っているのだろうか?それもほとんど満席で?と不審に思ったが、事情を知った今は、非常に込み合う通勤経路の車の台数を減らしてくれているのだと思うとありがたい気もする。MSの社員の方には、高騰しているガソリン代の節約に加えて、車内でもメールのチェックぐらいできるのだから、けっこううれしいサービスかもしれない。しかし、ここで気になるのは前のエントリーにあるWiMAXの行方、こういうWiFiサービスこそWiMaxに取って変わっていっていいはずだが。。。