今朝のテレビのニュースでは、ガソリン価格が家庭生活に響いていると感じている人の割合は60%以上だと言っていたが、企業にとっても不況と物価の高騰は痛いところ。そうなると企業はコスト削減を行っていくはずで、広告はそうした削減の対象になりやすい。なので、市場はGoogleの第一4半期の決算報告にとても注目していたわけだが、オンライン広告市場がまだ成長過程にあること、Yahoo買収の件などいろいろな要因があったせいか影響は見えなかった。そこで、オンライン広告は不況に不死身かなどと言われはじめていた。

しかし、最近でたPubMaticと言う会社が出しているCPMをもとにしたオンライン広告のインデックスによると、オンライン広告の値段は3月から4月のたった一ヶ月で平均で23%も安くなったということである。オンライン広告はその仕組み上、出し手が多いほど値段は釣りあがるわけだから、逆もまたありということなのだろう。

これからは、オンライン広告の真価が問われようになるかもしれない。それまでの広告に比べると安い値段で効果が得られるはずのオンライン広告だが、一部のGoogleAdのキーワードのように本当にそんな価値があるのだろうかというところまで来ていた感がある。特にクリックされたからといって、売上に本当に結びついたかどうかが保証されていないというところに、クリック数で課金させる広告には弱みがある。もしかするとこの不況がそのあたりの仕組みが強化される引き金になるのかもしれない。