最近、ソーシャルメディアの会合に出ることのほうが多くなりましたが、先週の金曜日は久しぶりにかなりITなミーティングに参加してきました。Seattle Lunch 2.0というシアトルの起業家のグループが主催した、マイクロソフトクラウドソリューションWindows Azure(アジャーというふうに発音するよう)が、写真のベルビューダウンタウンリンカーンセンターにあるマイクロソフトのオフィスで開かれました。

会場は、スタートアップ企業の技術者あるいは技術者兼オーナーといったTシャツ姿のお兄さん方と、マイクロソフトあるいは元マイクロソフトの関係者だろうなと思われるボタンダウンかポロシャツのお兄さん方でいっぱいでした。(ここに他の方が撮った写真がありました。)この説明会はマイクロソフトがこうしたスタートアップの会社にソリューションを知ってもらい、彼らからフィードバックを得ようという試みのようです。

まずは、マーケティング担当者がWindows Azureの概要について説明しましたが、この説明が聞き取りにくかった上に(ビデオがここに)話のターゲットがどの程度の企業の誰なのかよくわからず、またどこがポイントなのかよくわかりませんでした。Web関連のスタートアップの会社の人たち、しかもシアトルのイーストサイドの方々に今さらクラウドコンピューティングの説明でもないだろうで、思わずプレゼンを代わってあげたいとまで思ってしまいました。
そして、他に用事があったとかで遅れてきた技術戦略の担当者にデモをしてくれという声があがったところ、なんと準備ができていませんでした。そこで見せてくれたのが彼自身がテスト用に使っていると思われるアカウントで、そこにはBlogとTwitterの管理プログラムがありました。このあたりは、まあスタートアップの人たちには、かえってマイクロソフトでも技術者は技術者みたいな親近感がわいたとは思いますが、手際の悪さは本当に売る気があるのだろうかと思われても仕方がないかなと思いました。

ということで、Azureがどういうソリューションなのかよくわからないまま、質問セッションになりました。スタートアップの人たちにとってはインフラ代をいかに抑えるかは大事なポイントですので、たくさんの人が質問をしていました。特にアマゾンのEC2との違い、これまでのマイクロソフトのプラットフォームとの違い、料金体系、外部データとのインテグレーションなどに質問が集中していました。しかし、MSの人たちの回答は、「段階を踏んで」とか「徐々に」みたいな答えが多くAzureがまだまだこれからのソリューションであることが感じられました。ただ、この雲の中で一筋の光みたいに感じたれたのは、発表になったばかりのSDKで、デスクトップ上でクラウドにあげる前にシュミレーションができるというのはMSならではのプラスポイントかなと思いました。

説明会が終わっても技術者の人たちは、まだまだいろいろな質問をしていたのでそいう点ではこの会は成功だったと言えると思いますが、このチームを見る限り、これがうまくフィードバックされてソリューションに活かされるというのは大きな組織では難しいのだろうなと思いながら会場を後にしました。