Twitterで企業のブランド力を高める方法

ソーシャルメディアでは、ブランド力ということがとても重要になる。それは、ソーシャルメディアが、一方通行ではなく、双方向、いや多方向でコミュニケーションするメディアであるからだ。たくさんの人のあいだでブランドが認識されていれば、最初から興味が共有されているのでお互いの話も弾んで、それが相乗効果を生んで伝搬性の高いメディアとして力が強くなる。

早い話、すでに個人としてのブランドが確立している著名人のツイッターアカウントがあっという間にフォロワーがつくのは、これが理由である。皆、その人に興味があり、その人やその人のファンと語り合いたいのだ。Tiffany宝石店のFacebookのファンページを見ると企業のブランド力とソーシャルメディア力の関係がよくわかる。「はじめてティファニーをプレゼントされた経験」をファンが語りあうなんて100年以上かけて作られたブランドだからこそできることだ。


それでは、さほどブランド力が強くない企業がTwitterのようなソーシャルメディアを活用してブランド力を高めるにはどうしたらよいか。これまでの弊社の経験、そして参加したセミナーなどで聞いたことを5ポイントにまとめてみた。
1.Twitterでブランドイメージができあがってくることを自覚

Twitterの海に漕ぎ出したからには、つぶやきのすべてが企業のブランドに影響してくることをよく自覚する。フォロワーがつかないと途中でアカウントを放棄すると、それもブランドのイメージになるので、これだけは避けたい。


2.使えるものはなんでも使うーこれまでのブランド力を最大限に活用

ブランド力は一朝一夕にはつかないので、今まで少しでもブランドを上げる努力をしてきたのであれば、Twitterでイメージを刷新するよりも、これまでのロゴやイメージにひねりを入れて使うのが賢明

3. Twitterを活用してを聞き耳を立てる

ブランドについて何が話されているかをよ〜く聞くこと。ソーシャルメディアではブランドは皆で作っていくものなので、ブランドを押し付けるのではなく良いイメージであればそれにどんどん乗っていく。

4. 「おしゃべりなおばちゃん」や「物知りおじさん」キャラとつながる

アメリカではインフルエンサーなんて呼ばれているが、早い話が人にやたらに話してまわるおしゃべるなおばちゃん、それだったら聞いてくださいという物知りおじさんキャラのこと。このあたりとネット上で仲良くするのが、ソーシャルメディアでブランドを広めてもらう早道。

5.Twitterの企業アカウントと個人アカウントをうまく使いわける

日本企業のアカウントでこれができていない例を見る。Twitterは、個人のメディアとしてのほうが使いやすい。しかし、企業アカウントに社員個人の色がですぎると、企業ブランドにはマイナスのことも。ただし社長の色が強い企業の社長アカウントは例外。


アメリカと日本ではいろいろ違うこともありそうだが、日本で企業Twitterアカウントを担当されている皆さんに少しでも参考になれば幸い。