「中小企業][シアトル][尾中泰]

成田発シアトル行きのUA876便が、ちょうどオホーツク海の南東上空でこのブログ原稿を書き始めている。今朝買ったばかりの下記の本が面白く、一挙に読んだ後の感想を忘れない前に書き留めたいと思ったからである。

日本のものづくりは世界一

20年以上パソコン、周辺機器のOEM製品の開発や買付けに携わった頃、日本国内はもとより、韓国、台湾からシンガポールまで多くの製造工場現場を見て回る機会に恵まれた。半導体や液晶はもとより、Notebook PCやモニターからPCB基盤、金型、メッキなどありとあらゆる製造工程や技術をメーカーの技術者の方々からいろいろ教わった。買付けの目利きもおかげで出来たのではないかと思う。つまり、付加価値を見抜く目が養えた。「事件は現場で起きている」ではないが、自身の足で回り、自分の目で確かめてきた経験は、インターネットという仮想現場で錯覚に陥らないように自重するブレーキにもなる。
前置きが長くなったが、ずっと自分自身が感じ、思っていたことをストレートに疑問と回答を投げてくれているのが、本著である。私もブログのなかでシリーズ化して、本著の要点にいくつか触れていきながら、振り返ってみたい。それは、パソコンの画面1ページ以内に1回の原稿を収めることを目安としているので、とても紙面が足りそうに無いからである。読んだばかりで頭の隅に残っている印象をKey Wordとして書き残し、後日に再び本を読み返すこともしてみたい。

• 人工資源国
• 金融業の素人の拝金主義
• 中小企業の元気
• 製造業に学ぶ
• 情報資源
• マスコミの責任

この本は、自分のやってきた事や価値観を確認できたという意味でもうれしい1冊だ。偶然にも先日の土曜日の午後、Hさんの恵比寿の事務所でビジネス上での「共創」と「夢」について語り合った。その中では、新しい情報ビジネスの話も出てきた。根っこには自分たちの目と足で稼いできた地道な人脈と経験がある。その実体験は大切にしたい。そんな彼は学生時代、世界40カ国を放浪の旅をしたそうだ。その好奇心と行動力には驚いた。次回、飲みながら彼の話を聞くのが楽しみだ。日本の三連休、初日に仕事を割り込ませてごめんなさい、Hさん! 次回はシアトルかもしれませんが、楽しみにしています。