TiVO社が出来たのが97年だから、デジタル家電の売上げの牽引にHDD Recorderがあることからみても、彼らは大変な開拓者だし、ビジネスモデルは素晴らしい。何ら奇をねらったものではなく、そういう意味ではビジネスの王道だといえる。

一方、TBS/フジ/TV朝日の3社が、ブロードバンドによる映像コンテンツ配信による新たなライフスタイル提供を理念に、2002年1月に㈱トレソーラを設立して6年近くが経過した。しかし、この3年近く鳴りを潜めたままである。

一方Sonyは、LocationFreeを使えば、海外からでも日本で録画したTV番組が自由に観賞できる製品を世に出している。しかし、実際には無理があるサービスモデルだと思う。そうした試行錯誤のなかで、フジが番組ネット配信を有料で始めるという記事が目に留まった。
民放は基本的にスポンサーの広告料などが大きな収入源になっている。そのために視聴率は絶対の力を持っている。以前のブログでも触れたが、視聴率調査は確か生放送に基づき、録画してみている視聴者は視聴率に入っていないはずである。となると夜7時から9時などのゴールデンタイムは、昔ほどの効果はあるのだろうか?

ニールセンやビデオリサーチも新しい視聴率調査方法を考えているだろうし、広告代理店もネット配信の波に対応を迫られているはずである。ひょっとしてここに大きなビジネスのチャンスとネタがあると考えている人は沢山いるのではないだろうか?

このままでも視聴率はトレソーラ(取れそうだ)と思っていたら、それは楽観しすぎだろうと思う。(オヤジギャグでした・・・おあとが宜しいようで)