CESのVonageブース

CESではあちこちにこのような無料電話のブースが設けられており、マーケティングへの力の入れようは相当なものであるが、極めて競争の激しい分野であるがゆえ、まだまだわからない分野なのはまちがいない。

CESの開催期間中iPhoneが話題をさらってしまっていたが、Vonageは今後のIP Phone市場でのプレゼンスをCESにおいて決定的に見せつけたような感がある。日本でYahoo BBなどのブロードバンド業者がIP電話サービスを提供するパターンと同じく、USでもComcastDSL業者がIP Phoneのサービスを大々的に始めているが、実際のところ、Vonageがその横を掠めるようにして伸びてきている。ボナージの提供する最も判りやすい製品・サービスが、Phone Adapterである。DSLルータに、普通のPCのようにアダプタをつなげ、普通の電話をアダプタにつなげるだけ。SIP PhoneのようにNAT越え問題も気にする必要も無く、ブロードバンド業者の特殊なRouterも必要がない。それで電話が使える。
あるいは、小さなUSBデバイスをつなげれば、InternetにつながるPCならそのまま電話機にもなる(無論、NAT越えなど気にする必要なし)。また、どの家のインターネット接続でも使え、極端な話、USでも日本でもどこでも使える。導入のしやすさではSIPよりずっとよく、Skypeと違い、これまで使ってきた電話もそのまま使用可能(おそらく信頼性においてもSkypeより高いと思われる)。Ojoも似たようなアプローチでVideo Phoneを出してきており、ひょっとしたらUSではこちらのアプローチの方が普及していく可能性がある。Vonageは現在のところ欧米でのみサービスを行っている。