シアトルソーシャルメディアクラブの会合場所は、これまでシアトルのバーなどちょっとアンダーグラウンドなところが多かったのですが、今月は、なんとレッドモンドのマイクロソフト本社にあるコンファレンスセンターで行われました。当然広くてきれいな会場でプロのカメラマンもちらほら、ソーシャルメディアが市民権獲得してきていることを肌で感じました。


今回のミーティングでは、米国ITメディアのアイドル的な存在であるVeronica Belmontさん(Twitterフォロワーは約152万人)がプレゼンをして、とってもかわいいけれど超早口な彼女が次々とTwitterソーシャルメディアの企業活用例をあげてくれました。(企業名をTwitterサイトにリンクしました。)



まず、ソーシャルメディアの成功には欠かせない顧客に対して満身のアウトリーチができている三つの例



1.以前にも紹介したカスタマサービスで抜きに出ている
Comcastcares(フォロワー数約3万5千人)


2.顧客とのコミュニケーションに徹している
VirginAmerica(フォロワー数約4万人)


3.顧客とのTwitterでの交流が抜群の
Threadless(フォロワー数約143万人) ここはSkinneyCorpという会社のサイトなのですが、Twitterを使ってTシャツのデザインやTweetを人気投票させて、それをTシャツにして販売する(それもTwitterを活用して)という、なんともTwitterな会社のようです。



次にTwitter成功では大切なポイント、フォロワーにフォローするメリットを与えている例として四つ


1.顧客に喜びや楽しみを与えている例として
Throwboy(フォロワー数約2千人)私も以前から注目していたシアトルの小さなMacのアイコンのクッションの会社なんですが、クッションを買った人がサイトに写真掲載ができるようになっていて、クッションをというアイテムを買ったことをソーシャルメディアで共有して楽しめるというところがすごいです。


2.Giveawayつまり無料進呈を行っている例として化粧品販売店
Sephora(フォロワー数約3万4千人)


3.ソーシャルメディアをひとつにまとめてリーチしやすくしている例としてゲームに関連したTシャツ販売の
JINXコミュニティーサイト


4.フォロワーへの特別割引などでうまく顧客の心をつかんでいる例として靴を中心にしたオンラインショップサイト
Zappos(今年の7月にAmazonに買収された会社です、フォロワー数約185万人)



そして、ベロニカさんがQ&Aセッションで会場からもソーシャルメディアの成功例を募ったところ



1.会社でTwitterの専任者を置いてカスタマサービスを行ったところ成功した例として

HTC(フォロワー数約8万3千人)Twitterでの問題発見が一番早いそうです。


2.Facebookで成功した例としてRealNetworks社のゲームブランド
GameHouseのFacebookのファンページ全く広告を使わずにファンとのコミュニケーションだけで63人から2万3千人、Twitterのフォロワーも3万人ということです。



と、いろいろ成功例があげられましたが、その裏にたくさんの失敗例もあるわけで、Veronicaさんは人が集まらないと途中でやめてしまう、コンテンツを載せるのをサボるなどが絶対にいけない、それなら始めない方が良いとまで言っていました。ちなみにVelonicaさんは、一日に4〜5時間はソーシャルメディアに費やしているそうで、企業もそれくらいやらなくては成功できないだろうということで、ソーシャルメディアの道はけっこう険しいということでしょうか。う〜ん反省しきりといったところです。