CTIA ワイヤレスIT&エンターテイメント2006に行ってきました。実は今回の開催地、ロスに行くのははじめて。これがかつてオリンピックを開催した町の国際空港?と思えるほどさびれた感じの空港に降り立ち開催地へ向うと、その道のりに見えるダウンタウンの町並みも思ったほど活気がない。しかし、会場についてみると、そこには、ここしばらく展示会では見たことがない人ごみが。オーッと思う反面、ドット・コムバブルがはじけてから、ITネタは集中化が進んでいるのかなという気もしました。

ざっと会場をウロウロしてみた印象です。まずはモバイルコンテンツは動画系への方向が顕著になってきており、それをサポートするハードウェア関係やCodec系などの出展が目立ちました。また、SMSを利用したキャンペーン等のモバイルCRM系、モバイル向けコンテンツポータルキット等もよく目立ちます。
そして、携帯・PDAスマートフォンを業務システム端末に利用するための開発ツールや、そのようなシステムを構築するための技術系コンサル・SIなどもちらほらと見受けられます。また、キャリア向けソリューションの出展も中々のもので、特にLBS系のものが将来を感じさせるものがありました。特に、Googleのように衛星からの画像を利用したものも見受けられ、SFチックなアプリもどんどん現実化していきそうな勢いを感じさせます。端末でいえば、業務系はPalmOSかWindowsMobile、BlackberrySymbianを搭載した端末、コンシューマーエンターテイメント系は携帯という棲み分けが多少見えてきてます。ちょっと気になるのは、日系企業の出展の少なさです。アクセス(株)や、Faithといったところが来ていても不思議でないのに、パッとみではみつかりませんでした。Hudsonとかのゲーム系はありましたけど。

今回のCTIAの活発な印象をみると、USと欧州・アジアの市場の成熟度のギャップも少しは埋まってくるのかなという期待は持てそうです。数年前は、携帯向けゲームや着メロが北米で数年で急成長するような予測を各リサーチ会社が出していましたが、、音楽市場においてはUSは世界全体の3〜4割を占め、ぶっちぎりのトップ市場であるにも関わらず、着メロ市場ではいまだに欧州とアジアが主流で、BMIによる2006年度のUS市場規模をまだ600万ドル程度と見込んでます(それでもだいぶ増えました)。このまま順調に伸びれば、USは携帯エンターテイメント市場としての成熟する日がくるのもそう遅くないかもしれません。