今日のシアトルは小ぶりの雨。
冬はこんな天気がずっと続くので、この街が全米で最も本が読まれている場所だというのは納得がいく。そしてさすがにそんな街だけあって、ここの図書館のシステムの充実度はかなりのものがある。
まずは、なんと言ってもダウンタウンにあるSeattle Central Library、ここはまず建物自体が、2004年のタイムズ紙のベストアーキテクチャに選ばれているが、ガラス張りで近未来的なビルは、中に入るだけでも楽しい。もちろん蔵書も充実していて、館内はWiFiスポットにもなっている。

しかし、私が何よりも気に入っているのは、オンライン化されている貸し出しのシステム。自分の読みたい本があるとき、私はまずパソコンを使って図書館のサイトで本を検索をする。これは家でも会社でもできるから本当に便利。
そして、その本がシアトルで連携されている図書館システムのどこかにあれば、その本を借り押さえすることができる。もし貸し出されている場合でも、予約を入れることができる。そして、なんとその本は会社のすぐそばのレッドモンドの図書館で受け取ることができる。本の到着もメールでお知らせがくるし、もう少しで返却期限ですよというお知らせも。また、読み終わったら、どの図書館に返却しても良いというシステム。
う〜ん本当によくできている。


こんなシステムなので、ちょっと競争率は高くても新刊本も入手可能。さらには、オンラインで読むこともできる本もある。こちらは、図書館がオンラインの閲覧料を支払っている本を、パスワードを入れてアクセスするだけ。オンラインだと実はまだ発行されていない本などもあったりして、情報収集にはとてもありがたい。

こんな図書館があるシアトルに住むことができて本当に幸せと思いきや、世の中、そんなに甘くはない。シアトルでは図書館税というのがあって、実はしっかり税金で使用料を払わせているのだった。でも、それだからこそこの充実。使わなければもったいないというのはこのことでしょう。