10月に入った。しかし、東京は秋晴れとはほど遠く、蒸し暑い小雨の降る午後であった。
昨日は、クライアントの10周年社員総会&下期計画発表に同席した。Visionや中期計画などの発表で、会社の活力の源に「笑い」があった。顧客の笑顔、パートナーの笑顔、そして社員の笑顔が見える考働。つまり、自ら考え、働きながらチームワークを発揮できたら仕事は楽しいに違いない。一夜明けて目に留まった記事に哲学なき企業は去るのみがあった。
15年以上も昔の話になるが、Dell Computerの創成期時代に関わっていた当時、Michael Dellに京セラ稲盛会長との会食をアレンジし、同席する機会に恵まれたことがあった。

若き起業家を励まし、導くように人間として経営者として大切な理念の話をされていたことを思い出す。
ビジネスの醍醐味のひとつには、競合相手に勝つ(弱肉強食)でなく、自分たちの価値を認めてもらい、受け入れられることによって繁栄する(適者生存)であるとつくづく思う。行き過ぎた価格競争での潰しあいは、気がつけば自分の企業の生き残りまで危うくする。何のためにビジネスを始めたか?続けるか?大切なのは経営者の哲学・理念が大きく舵取りを左右する。

同じ頃、Michaelには、「企業」とは「人を止める業」と漢字で書く。CS(顧客満足度)で成功を収め始めた当時のDell Computerに大切なバランスがES(従業員満足度)だという話を彼のOfficeで二人でしたことも懐かしく思い出される。

ビジネスの焦点は笑点にあり・・・かな?