タイ料理からグルメチョコレートケーキのデザートまで(写真はこちら)。去年の今頃、たまたまテレビで社食の様子を見てからというもの、すっかりGoogleの社食に魅せられてしまった私。だが、ここまでやって本当にそのメリットがあるのだろうか?こんな疑問も持たないこともない。しかし、やはりその効果はかなりのもの。C-NET JAPANに出ていた「やっぱり社食は充実?グーグル、ニューヨークの新オフィスを公開」 の記事をを見てそう思った。

もちろん、食べ物で人を動かすというビジネス戦略は今にはじまったわけではない。大事な顧客をディナーに招待することはどこの会社でもやっていることだし、大企業には経営幹部のための高級社内レストランもある。しかしGoogleの違うところはすべての従業員に食べ物の種類から品質までかなりの食事を提供していること。それもすべてタダである。

社食のことは、Googleサイトに出ているGoogleに働く10の理由の10番目にもでているし、創立者のひとりBrinが、社食のシェフは社員の食欲を管理する重要なポストと言っているくらいだから、Googleが優秀な人材を集めて引き留める戦略として使っていることは明らか。頭の中身が勝負のIT企業では当然のことかもしれない。
しかし、注目すべきは、Googleがこれをマーケティングの戦略としても使っている点。この社食はGoggleという会社が、おいしそう、おもしろそう、楽しそう、さらには従業員を大切にしているというイメージ作りに多大に貢献している。ニューヨークでもという記事はまさにその現われ。

そして、弊社にほど近い某IT大企業の社食は大した事がなく、会社もおもしろくなくなっているという話をよく耳にすると、社食は会社のバロメーターとしてバカにできないのではないかと思ってくる。社食にまで、いや食べると言う人間の基本的な欲求を満たすことに注力するのは、やはりかなり効果があることなのだろう。

ちなみに私があまりにGoogleの社食を話題にするからか、起業スピリットと従業員を大切にするH社長はGoogleに対抗すべき弊社の戦略を提案。この件については、それをすでに経験済みのNさんに是非レポートしてもらいたいところだが、食べ物に弱い私には効果大かも。しかし、ネットで読んだGoogleの従業員は太めっていう噂も気になるところ。