YouTubeが破綻するのかどうかが、夏からアメリカのブロガーのあいだでもいろいろ書かれている。ブロガーたちの意見は大きく二手に分かれ、DMCAデジタルミレニアム著作権法)に保護されているから大丈夫だと言う生き残り派と、それは甘すぎると言う破綻派分かれているようだ。今日のC-NETのニュースでている噂のように身売りするという方法もあるだろうが、この法的な問題がネックとなることは確かだろう.

98年施行のDMCAはデジタルメディアには、私的な目的のための複製さえも制限する個人にとっては厳しい法律であるが、その反面、オンラインで著作権侵害行為が発生したときには、そのコンテンツを削除すればプロバイダは免責されるという規定がある。生存派は、YouTube著作権侵害を指摘されたビデオはすぐに取り下げているし、YouTubeはプロバイダで自ら著作権を侵害しているのではないから大丈夫だと主張している。
これに対してYouTube破綻派は、DMCAにある著作権を侵害したコンテンツで収益を得てはいけないという部分にYouTubeは引っかかるのではないか。また、YouTubeはプロバイダ(ISP)ではないのではないかと反論している。それに、ビデオの取り下げには時間と手間がかかり、収益が下がるのではないかとも懸念している。
だいち、著作権という利権で長いあいだ食べてきた大手メディア会社が黙っているわけがないというのが彼らの主張。

YouTubeはすでに多くの訴訟を抱えているとの噂もあるし、9月17日にはUniversal MusicがYouTubeを警告したというニュースもある。その一方でNBCに続きWarner Musicとは提携したというニュースも。

実際のところ、しばらくはこうやってYouTubeが今後どうなるのかを皆ハラハラしながら憶測して噂をしているしかない。なぜなら米国のこういう訴訟がらみの話はギリギリまで外部には情報が流れてこないのが当たり前で、ましてやすでにベンチャーが多大な投資をしているYouTube、そんなに簡単に情報が出てくるわけがない。だからこそ噂には価値があって、いろいろな専門家が出てきてあ〜でもない、こ〜でもないとしばらく騒ぐのが目に見える.

ただ、ブログやコメントを読んでいると生き残り派の意見は、どうも希望的観測、つまりなくなって欲しくないという思い入れが強い気がする。ということは、客観性がないのかも。やっぱり世の中そんなに甘くない?ということで、もしかしたらもう見たいコンテンツはもうなくなっているかもと、今夜も恐る恐るYouTubeをクリック。