日本の製造業(Blue Collar)と比べると日本の営業・Marketing(White Collar)には、改善努力がまだまだ足りないのではないかと思う。それはまさしく米国の製造業に改善が足りないのと同じである。

マイクロソフトは、キャンパス拡張計画で一部を隣町のイサクワ(Issaquah)市に移転するという話があった。そのためフリーウエイのI-90には新しい出口も設けられ、山の一角は削られ、区画整理され、次々とアパートやTown Houseが建設され、学校やスーパーもできるだろうという噂であった。それが中止。どうもコストメリットからインド外注にシフトということに落ち着いたらしい。米国のソフト会社の傾向として、Debugなど地道な品質改善の人海戦術は、安い人件費の発展途上国へさっさと外注する。しかし、本当の新しい製品や改善のネタは、そうした品質向上の地道な改善作業のなかにあるはずだ。Off-Shore開発か国内か?経済効果の影響を考えると国内で留める政策も必要なときがある。これについては、最近の「Home Shoring」というビジネスモデルがあり、あるクライアント向けにも企画検討中である。
自分達の手で改善努力をしないと、底力はつかない。製造業で改善を繰り返し、技術を死守してきている日本が、何故営業やMarketingではIT道具も本当に使いきれずにいるのか? MSKKの話で、日本のビジネスはKKDと揶揄したことを8月29日ブログで記した。人間臭いアナログ部分は、個人的には大好きであるし、楽しい醍醐味の部分でもあると思う。しかし、バランスが大切であるのは言うまでもない。日本もWhite Collar族が、本当の意味で仕事改善ができないと政治・経営・金融分野などでの発展はほど遠いのではないだろうか?当然本当のグローバル企業が育たず、人材の海外流入は期待できず、逆に流出してしまうのではないかと心配する。