今週は、ブログ界ではちょっとした有名人、花房寛氏がオフィスにいらっしゃいました。彼のブログ、「米国IT企業社長ブログ」は、日本ブログ大賞2006年にノミネートされました。また、同じシアトルに根拠地を置く会社のブログとして、実は弊社のブログを開始する前にじっくり研究させていただいたブログのひとつです。

そのブログを書かれているご本人に直接お目にかかれて大変光栄でした。(とてもオシャレで素敵な方でした。)そして、さすが有名ブロガー、ブログについて良くご理解されているなと思うことがありました。

それはブログの評価についてです。花房氏はブログの評価を数的なものだけでなく、コンテンツの豊かさやきめ細かさ、そしてコメント数に見られる読者コミュニティーに置かれているということでした。実はこれは先日参加したビジネスブログサミットでブロガーたちが口を揃えて言っていたことでした。

もちろん、数字はブログを計るひとつの基準ではありますが、それだけではブログの価値は決めることはできないのです。なぜかというと、数値だけのブログの持つ影響力を測ることができないからです。例えばよくあるニュースや他のブログの内容を転用してきただけのブログは、一時的なヒット数は多くても本当にそのブログを読んで情報を得たり、考えることがあったりするとは思えません。また、ブログの価値のひとつは双方向のコミュニケーションの道具であることで、ブロガーや読者がブログを通じてコミュニケーションをしているコミュニティーがなければ、そのブログは本当に意味のあるとものとはなりません。

ちなみにビジネスでは、投資に対する収益率がすべてというアメリカでは企業がブログを活用する場合、そのブログの数値的評価とういうのがとても問題となるらしいのです。つまりブログの担当者は上からヒット数は、ユニーク訪問者はどうなっているんだと責められることが多い。そして、小手先の数値増やしに動いてしまうことがあるとか。しかし、数値を増やし、本当に影響力のあるブログにしたいのであればあるほど、コンテンツとコミュニケーションが基本というわけです。

このあたりをしっかりご理解されている花房氏は真にブログの達人。またいろいろブログについてお話を伺う機会があればと思いました。