アメリカにはおサイフケータイはまだないが、マクドナルドとドコモの合併会社の記事を読んで、きっとこういう使用法はアメリカでも受け入れられてくるのではないかと思う。なぜなら以前の記事に書いたように、アメリカの携帯使用はここが基本的には車社会であることを大前提に進められなければならないが、おサイフケータイというのは、それに合っている気がするからだ。

マクドナルドのドライブスルーで、ハンバーガーを買うとき、食べ物を座席において、財布からお金を出して、おつりを受け取ってという作業をしていると、いつもバックの中はグチャグチャになり、飲み物はこぼしそうになるという目に合う。お財布ケータイだったら、パッと渡して食べ物を受け取るだけでいいはず。欲を言えばケータイを渡さなくても、社内からIRかなにかで携帯のボタンを押すだけでよかったらもっとうれしい。

こんなことを考えるのも、日本と比べると後進国状態であるアメリカの携帯事情に最近だいぶ変化が見られるからだ。高額だったデータやビデオのサービスもだいぶ安くなってきていて一般人でも手が届きそうなところまできた。携帯でのサービスサイトも増えてきている。こういうサービスが受けられるように電話を買い換えたいと考える人が多いのか、週末モールのシンギュラーとベライゾンの店を覗いたところ、どちらもたくさん人がいて自分の番が来るのを待っていた。

最もアメリカでの新しい携帯電話の売りのひとつはブルーツース対応で、ワイヤレスのイヤホンが使えるようになること。これも使えると、車を運転しながら電話で話せるので本当に便利だし、車内でダウンロードした音楽も聴ける。やはりアメリカでは車と携帯は切り離せないものなのだろう。