サブプライムローンとそれに伴う経済の後退ががアメリカでは現在、大問題なのだが、昨日はブッシュ大統領が、ホームローン金利の急な上昇で、ローンが払えなくなっている変動性の金利ローンを組んでいる人たちの救済措置を発表。そのときに、ローンの返済ができなくて困っている人たちのために通話料無料の駆け込み窓口を設けたとして、

"And I have a message for every homeowner worried about rising mortgage payments: The best you can do for your family is to call 1-800-995-HOPE." "That is 1-800-995-H-O-P-E.''

「そして、ホームローンの支払い金額が増えていることを心配しているすべてのホームオーナの皆さんにメッセージがあります。今、家族のために出来る一番良い方法は1-800-995-HOPEに電話することです。番号は1-800-995-H-O-P-E」

と言ったのだが、なんとこの電話番号が間違い。正しくは1-888-995-HOPEだった。おかげで1-800-995-HOPEの持ち主であるテキサスのクリスチャンの学校はすぐに信じられないような数の電話がかかってきたとか。

800ではじまる電話番号は、日本のフリーダイアル0120だが、96年ぐらいに番号が足りなくなって、それから888が使われるようになっている。そして、今では877,866,855なども使われているのだが、800のサービスがはじまったのは、67年と古いから、ブッシュ大統領の年代の人だと、フリーダイアル=800が染み付いてしまっているというわけで、昨日の電話番号間違いが起こってしまったのではないかと思う。


それにしても、この窓口の裏には問合せに応じるコールセンターがあってオペレーターがいるわけで、費用は馬鹿にならないはず。それに、金融の知識があまりないオペレーターに話したとして、すぐに解決策を教えてもらえるわけもなく、たぶんローンの種類とか家計のこととかの情報を聞いてもらえて、連絡先を教えてくれるぐらいかも。でも、それだったら電子メール、あるいはオンラインでの登録制での問合せのほうがずっと効率が良いのではないだろうか。そうすれば、電話番号を間違うこともないし。

まあ、でも窓口を設けるのは単なる政治的なポーズと考えると、電話をしてもずっとつながらずにあきらめる人が多いほうがいいのかもしれないけれど。