今年CESは1月7日から10日までの4日間であったが私が参加できたのは後半の9日からの2日間だけ。そして10日は最終日ということもあり各ブースは午後4時終了、特にサンドホテルのコンベンションセンター会場では午後3時に終了、非常に慌ただしい視察であった。そのためか最終日の視察が終わったころには私の足は疼いてしまい夕食も適当にベッドに就いてしまった。
さて限られた時間の中で目いっぱい情報を集めるために的を絞ったのはいうまでもない。そこでどのように的をしぼったか?まず、我社の興味のあるサブジェクト、特にモーバイル、ワイアレスに関して、それから今回会社のメンバーから手のひらに乗るマイクロ・プロジェクターが紹介されているので表示画面がどれくらいの品質かを調査してきてほしいとの依頼を受けていたのでこれも調査する予定で、これらを中心に情報収集をしてきたのでここでその一部を紹介したい。
マイクロソフトレジストレーションを終えてセントラル・ホールに入っていくとしょっぱなマイクロソフト・ブースに出っくわした。さてこのでかいブースのどこから見ようかと迷っていたが、マイクロソフトに関しては既に何を見るかをある程度決めていたのだ。その理由は、実は今回のTripで今まで愛用していたPanasonic Let’s Noteがスリープモードから立ち上がらなくなってしまったので急遽ラスベガスのストリップ通り南端にあるFry’sに行って代替のラップトップを購入した。その時のセールスマンがCESの話をしてくれて「MSのブースに行ったらテーブルがコンピュータの画面になっている製品があるので是非見ること、それからTIのブースでは3Dのディスプレーがあるのでこれも見逃してはならない。」と話してくれていたので何はともあれこれだけは見なくちゃと準備をしていたのである。




早速テーブル型のDisplayはどこかな?と探していたが簡単には見つからず、人だかりがしているところにいけば間違いないとそちらの方向へ歩いていった。途中ステージでプレゼンをやっていて背丈50cmほどのロボットの紹介をしていた。おそらくそのロボットと会話ができると思われるが私がプレゼンを見たときにはちょうどロボットの胸の辺りに10cmぐらいの表示画面兼タッチパネルがありそこに表示されるアイテムを選択することでロボットに指示をしていた。ロボットに関しては日本のロボットが色々紹介されて来ているのでMSのロボットといえども何が新しいのかな?と疑問に思う点がある。


そのプレゼンテーション・エリアを通り越したところにロボットと例のテーブル型コンピューターディスプレー「Surface」の紹介がされていた。ちょうど私が見たのはお絵かきソフトを実演していた。複数のユーザーがそれぞれのブラシ、筆等の道具を選択して同時にテーブル画面に書き込みを始めてもその違いを認識するのである。一見してこれは昨年発売されたアップル社の iPhone 流れ製品であることは明らか。物理的なボタンの代わりにスクリーンに表示されたボタンをタッチして操作を行うというもの。このスクリーンボタンタッチ式の製品はCESでいくつか紹介されていた。例えば韓国からLG電子の「ボイジャー」、サムスン電子の「レノボ」、またヨーロッパからスウェーデン・レオノード社の「N2」。「Surface」との違いといえばPDAタイプかテーブル式の据え置き型かの違い。いつものことながらMSがやることは昔の日本のP社同様、Me Too 製品、誰かが何か新しい製品を出してそれがヒットするのを見ると、そんなのは自分たちに出来るわ、ということで競合会社のヒット商品と同様の機能プラス製品を出してくるので大きな失敗はしないことになる。
さて一回目の報告はこれぐらいにして、次回はCES08でアワードを獲得した製品の紹介をする予定。