アメリカ企業のTwitter担当者から聞くTwitterビジネス活用法

今月のシアトルのSocial Media Clubのイベントは、Twitterの企業活用では有名なComcast, スターバック、アラスカ航空、それにオーガニックのシリアルの会社Nature’s PathのTwitter担当者のパネルディスカッションでした。ディスカッションは、まず、それぞれの会社の担当者がTwitter活用を説明するところからはじまり、会場からあがる質問とTwitterで送られる質問をそれぞれが答えていくという形式で、活用法の実践面でたくさんの質問が出ていました。

Comcastは、主にカスタマサービスにTwitterを活用していて、今回、担当者はペンシルベニアからわざわざシアトルに来ていました。 最初は一人ではじめたTwitterだったそうですが、現在は10人体制で行っているそうです。スタバのTwitter活用はかなり有名ですが、なんと27万人のフォロワーを相手にバリスターからStarbucksに勤めているというお兄さんが一人でTweetされているということでしたが、社内の関係部署への連携はとても取れているようでした。航空会社はは早くからTwitterに参入していましたが、Alaskan Airlineもそのひとつ。天候や事故などへの即時対応にTwitterはとても便利なツールのようで、特にAlaskaの火山噴火の際はアップデートがとても役に立ったということでした。 オーガニックのシリアルの会社は、Twitterをうまく利用しているニッチ市場の会社で、ニッチだから大切な顧客からのフィードバックをしっかり製品に反映させていって、顧客にアピールしているということでした。

その他、実際に毎日Twitterを企業活用している担当者が皆さんには、たくさん学ぶことがありすぎで書ききれませんが、印象に残った言葉としては

  • Personalize your brand (Twitterは企業のメディアでありながら、企業で働く人が自らブランドを作っていくメディア)
  • Say “I don’t know”(知らないことは知らないと言う。間違ったら誤るというような本当の人付き合いをする)
  • Engage with people (人と深くコミュニケーションする)

などがありました。そして、さすが米国企業、Twitter活用で起こる可能性のある問題の法的な処置や社内でのガイドラインなどはしっかり押さえられているようでした。このあたりはMUSUBI-Twitterレポートの修正版に載せたい内容です。

今回のイベントはシアトルダウンタウンのビルの屋上を貸し切って、さながらビアガーデンのような雰囲気で行われました。お天気がよかったのでシアトルの景色が本当にきれいで、そんな中イベントが終わってもいろいろな人たちとTwitter活用の苦労話で盛り上がる楽しい夜となりました。