1960年9月26日は、アメリカ大統領選挙ディベートがはじめてテレビ放映された日。7千万人の人が見たこのディベートが、対立候補であったニクソン大統領に比べずっとテレビ写りがて良かったケネディー大統領に逆転勝利を持たらしたと言われている。そこから50年近く、考えて見ると前回の大統領選挙でもまだまだこのテレビのディベートが幅を利かせていた。もちろん、選挙活動にインターネットサイトが使われていたりはしたものの、テレビ報道ほどのインパクトがあるコミュニケーション方法の変化はなかった気がする。しかし、もうすぐある中間選挙を控えて、様々なWEB2.0的なインターネットの新たな活用法の試みがなされる。今日のGoogle Earth に2006年中間選挙のレイヤーが加えられたと言うニュースもそのひとつ。 

選挙の登録情報に加えて候補者の情報までが地図と組み合わせて見やすくなっている。 一方MySpace は、会員が選挙登録を行うページを設けて選挙への参加を促進している。AOLはThe Stampという選挙用のブログをはじめている。このブログはトピック別になっており、ブロガーとしての投稿も可能だ。意図的な試みというわではなくても影響を与えているのはYoutube。個人がたまたま出くわした候補者のちょっとした言動のビデオがアップされることで反響を巻き起こしている。MySpaceのユーザー数1億千4百万人のうち80%は選挙権がある年齢層だとういうことなので、これははじめてテレビのディベートを見た人数にかなり近い。Youtube の月2千万というビュー数を考えてみても大勢の人が見る可能性ということでは、テレビのインパクトにかなり近いものがあるかもしれない。今回は中間選挙ということもあって、まだお試しという感じが強い気がするが、2008年の大統領選挙の頃にはWeb2.0アメリカの選挙はかなりの様変わりをするのではないでしょうか。