先週GoogleのDocs & Spreadsheetが使えるようになったとき、この業界での経験が深いH社長が、今後これまでオンラインで似たような製品を出していた会社はなかなか厳しいところに立たされるのではないかと話されていた。今日のC-Netの記事にスマートシートという会社がでているが、ここはもしかするとそういう会社のひとつなのかもしれない。H社長によれば、かなり良いアイディアがあっても規模の大きい会社がそういうアイディアを取り入れてしまうとビジネスはむずかしくなってしまうということ。このスマートシートという会社は弊社のオフィスからほど遠くないカークランド(写真)にある。

地元紙シアトルPIによればもともとオニックスというCRMを扱っている会社をはじめた人たちが新しくはじめた会社のようだ。自社でエクセルを使っていて、メールで交換されるエクセルのファイルを誰がどのバージョンをアップデートしてのかわからなくなることを解決するために作られたアプリケーションだとういことで、ホスティングサービスのグループウェアはしっかり変更履歴を残すことができるらしい。
これは納得のいく良いアイディアで、この機能はまだ他のスプレッドシートにはない。また、他にもいくつかの利点があるようだ。しかし、これからGoogleが機能を強化してビジネス向けのサービスをはじめたときにどこまで食い込んでいくのか(それとも身売りするのか)。C-Netの記事ではOffice2.0は、小さな新興企業群が企業にではなくユーザーレベルでマーケティングを行って進んでいくということだ。しかし、この傾向がこれまでのように新しいサービスや製品が広まってくる過程なのか、それともホスティングサービスやWeb2.0によってそれが継続していくのかはまだわからない。ただ、GoogleSalesforce.comの動きが、そのあたりの鍵になるような気がする。