製造やサービスの拠点が、コスト競争から海外へとシフトするOffshoring(オフショア)化が随分と進んだ。その一方米国では、その逆のHomeshoring化がここ数年取り入られ始めてきている。在宅勤務による米国内での対応である。
米国では顧客相談窓口のコールセンターが、ソフト開発同様にインドへ随分移行した。しかし、英語の訛りだけでなく、国民性・生活様式の違いから顧客の苦情や問い合わせが、肌感覚では理解できず成功しているとはいえないようである。その反対をいくのが在宅勤務活用のHomeshoring(である。 結婚・子育てを前後に家庭に入っている優秀な女性人材がある。学生インターン向けにも業界・仕事の内容によっては、就職前のトレーニング・仕事内容理解など会社や個人にとってもメリットと効果は期待できるのではないだろうか?日本市場を見た場合には、2007年以降の団塊世代にも新しい仕事の機会を創出できるかもしれない。何もコールセンターだけではなく色々な分野への可能性が考えられる。

ビジネスとしては、遠隔操作によるリクルートから育成、そして、就業状況の把握などの人材管理から仕事の評価や給与体系など克服項目は数多い。しかし、こうした事業運営のためのIT道具は出揃いつつある。管理ソフトで面白いものにoDeskというものも米国では出ている。あとは人材管理のノウハウの勝負になる。

Homeshoringという仕事は、身体障害や心の病で悩んでいる弱者の人々にも新たなチャレンジの機会を与える期待もできると見ている。ある意味では、全国津々浦々にいる人々が、自分の得意もしくは興味のある分野でリモート参加しながら運営されるサービスモデル。Linuxやルビー開発の手法にもどこか共通した部分を感じる。

オブジェクト指向スクリプト言語Ruby