日本では、不二家の賞味期限切れの原材料を使用していたことで、雪印乳業再来のニュースになっています。その原因のひとつでは?として報道されたのが、ISO14001環境マネジメントシステム絡みでした。賞味期限の切れた牛乳を廃棄することでISO14001規格に反することにならぬように、使い切ることのプレッシャーを社内的に与えていたらしいとの報道を今朝していました。
そこで、すぐに連想したのがJ-SOX法です。米国でSOX法が出来た背景は、エンロン事件ワールドコム事件でした。それを受けた日本語版がJ-SOX法です。しかし、魂を入れずにならないことを心配します。
不二家の今回の事件も消費者に対する健康や衛生という一番大切な使命より、ISO規格認証の継続が優先されました。粉飾決算不正経理を抑制・防止するSOX法も解釈の曖昧さが残っていると聞いています。 NYSENASDAQに上場している海外企業にも適用されることから、日本企業も対応が迫られています。対岸の火事からの飛び火のような背景が気になります。

最近J-SOX法に準拠するのに必要な報告義務対応などに数億円ともいわれるコスト負担をIT化前提のセミナーやビジネスが引く手あまたになっています。J-SOX法は何のため?誰のため?新しいビジネスチャンスを創り出すことに間接的になったとしても、本質の理解は大切です。外見より中身といったところでしょうか。