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- 作者: パコ・ムーロ,坂東智子
- 出版社/メーカー: ゴマブックス
- 発売日: 2007/07/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Paco Muroというスペインの大手コンサルタント会社、オットー・ウオルター社の会長の著書で、短編ストーリー全13話からなる経営者たる者どうあるべきかを自問自答しながら自省できる本でした。
人の上に立つ者には、統率と決定する責務が常について回ります。ただ、最後にあった「部下には上手に管理される権利がある」という言葉も人財育成の責務を的ついて言い表していると思います。
第7話のゴルフの例え話で共通する部分ですが、急カーブを運転して抜けるときには、その先のカーブの出口をみて、ハンドルとアクセル操作をしないと危険です。直前のカーブだけに目がいくと、不要のブレーキにも足がいき、進路をはずれるばかりかクラッシュする危険が出ます。常に先のゴールを目標にすることは、ビジネスでとても大切だと思います。足元ばかりに気を取られていると不安からくる緊張も出るでしょう。カーブの先の出口(ゴール)を社員や部下に見せることも大切な責務となります。真っ暗なトンネルのなかで、出口の明り(希望、モチベーション)を見せることに同じだと思います。
今の立場や経験などから、捉え方もいろいろと出来る禅の公案の解説本のようでもあり、楽しく読めました。国は違えど、ビジネスを動かすのは人。 ビジネス成功の秘訣は万国共通。「人、人、人、すべては人の質による」に尽きるのでしょうか。