本日も気になるC-Netの記事。ネット利用は携帯が中心になるーモバイルに賭ける起業家たちの未来予想図

この記事はモバイル・ビジネス・サミットでのパネルディスカッションをまとめた記事なのだが、日本の今の携帯事情はよくわかるものの未来予想は少し偏っているのはないかと思ってしまった。

特に「携帯電話ユーザーの方が一般的で、PCユーザーこそがニッチ」とまで言い切られてしまうと、
それは、携帯しか持つことができない日本という特殊な場所の若い世代に限定されるのではないかと反論したくなってしまうのだ。

なぜそう思うかというとネット利用は本当は携帯でもPCどちらもしたいというのが多くの人の本音ではないかと思うからだ。このことはiPhoneSONYTP1を考えてみるとわかる。どちらも持っていたら家ではSONYTP1で大画面でインターネットを楽しみ、出先ではiPhoneで楽しみたい。


しかし、両方を得るには先立つものが必要で、若い世代で両方を購買できる経済力のある人は限られるだろう。アメリカのティーンだってお金さえあればiPhoneが欲しいはず。日本のティーンだってSONYTP1みたいなテレビにつなげるパソコンが自分の部屋にあったら、それなりに使うはず。

しかし日本の場合、大画面のテレビを自分の部屋には置けない住宅事情がある。また、逆にアメリカには携帯を楽しむことが難しい通勤通学事情がある。それで、どちらかひとつを選ぶなら、日本なら携帯だし、アメリカではPCとなるわけである。とは言え、ネットのサービスは日増しに種類が増えて質がよくなってきているから、高画質の映画をしっかり見るならPC、出先で暇つぶしで映像を見るなら携帯。短いチャットなら携帯、かなりコンテンツリッチな内容のメールをするならPCと使い分けをしなくてはならなくなる日もそう遠くはないと思う。

つまり、ディバイスの大きさはTPOにあわせることで、どちらかに限定する必要はない。そして、ネット利用の未来はディバイスに囚われることなく、いつでもどこでもネットが使えることだと思うのですが、いかがでしょうか。