前回報告したように会場はメインのラスベガス・コンベンション・センターともうひとつサンド・コンベンションセンターの2箇所に別れて開催されており、見る側にとっては大変な時間の調整が必要となってくる。二つの会場をシャトルバスが出ているものの隣の会場に行くには交通の関係から最低30分はかかってしまうさて、サンド会場がメインよりも終了時間が早いのでまずはサンドからスタートした。そこで何にフォーカスするか?まずは今年のアウォード受賞製品からチェックすることにした。

数多くある受賞製品から特に目を引いたものを紹介しよう。携帯電話、ラップトップ、その他充電をしたいアイテムを特定の基盤の上におくだけでチャージをしてくれるというWildCharger社からの代物。 
写真で判るようにテーブルの上にはチャージ基盤が置いてある。その上にチャージをしたいアイテムをどんな方向に置こうがチャージをしてくれる。さてそのシークレットは?


手品ではないので何か仕掛けがあるはず。製品を裏返してみると突起端子が4個出ていてその先はノートPCではUSBに、携帯では充電コネクターに接続されているではないか。これで手品も解けた。ただ、アイテムを基盤に置く方向を気にしなくてもよいのが便利。



次に目に付いたのがUSBタイプのセキュリティーシステム。何とこのUSBデバイスの中にCPUが入っていてUNIXベースでセキュリティーシステムがアプリとして動いているのである。これを提供している会社はイスラエルの会社 Yoggie Security Systemsでブースに居た担当者に聞いたところ、まだアメリカにはオフィスがないようなのでコンタクトは直接メールによりイスラエルの本社にすることになるとのこと。ソフトベースのセキュリティーシステムではそのソフトのオーバーヘッドのために30%ほどスピードが遅くなるが、これはUSBによるセキュリティー・ソリューションであり会社の資料によるとほとんど影響がないとのこと。この製品には弊社も興味があり現在サンプルの入手を試みているので入手出来次第別途このブログで報告をする予定である。



そのほか、個人的に興味があったのは最近日本へ行くときに利用する飛行機で映画等がVODタイプになってきたが、ようやく自動車の中でもそれが実現できるような製品が出てきた。Innovation セクションでは製品がおいてあっただけなので、動作環境では確認できなかったが、説明パンフレットに掲載されていたものをここで紹介しておこう。
日本ではワンセグ機能によりこのような “In Vehicle Video” はすぐにでも実現できるのかも知れないが、米国ではまだまだこれから実現されていく機能の一つである。この会社の名前はSirius Satellite Radio社子供の居る家庭ではこれがあると子供達も静かに後部座席で大人しくしていてくれることであろう。我が家の子供達は成人してしまったのでもう必要がなくなったが10年前にこのような製品があれば即購入したであろう製品のひとつに違いない。さて日本では必要になるかな?