ワイアレスとなるとWiMAXの動向が気になるところである。今回のCESの資料を調べると、ちょうどこれにふさわしいセクションがサンド・コンベンションセンター内に見つかった。その名も“Mobile Internet & WiMax TechZone.” これほどぴったりと目的に合ったセクションが他にあるだろうかと思うぐらい最適なゾーンに、胸をワクワクさせて到着。WiMAXという文字を見つけようと色々探したのだが簡単には見つからずにうろうろ・・・そうるすうちに、あるブースで足が止まってしまった。

OSAKAという文字が目に入ってきたからであった。何故、日本の大阪がCESに出展しているの?早速、目の前に立っていた人に話しを聞いてみた。 その人の話ではJETRO大阪が主催してアメリカに進出したい大阪企業を募り参加をしているとのこと。どのような企業が出展しているのかとパンフをもらい中身を見ると、弊社のeJXUS(日米ビジネス・ブリッジ)構想に近いではないか?そこで思い出したのが、私の出身地である京都とアメリカと何とか縁結びができればよいと始めたKyoto2US(京都から米国へ)プロジェクトである。このきっかけは京都の友人のUIデザインの会社(オーバルプラン社)を通して、もしそのような機会があれば是非紹介してほしいと声をかけておいた。もう3年も前の話になるがちょうどそのとき京都府が外国企業誘致というプロジェクトを立ち上げており、その一環として何か協力してくれないかとの依頼があった。この時の話はまた別の機会にすることにして、さて大阪のJETROの話に戻そう。

JETRO主催で参加していた企業は5社。ある意味この数を知ったときは寂しい思いをしたものである。大阪地方でたった5社しかCESショーに出展をしなかったの?日本人である私とすればまた特に関西、京都出身の私とすればもっと日本企業、特に中小企業がどんどん海外に出て行ってほしいものである。もともと弊社の理念がそうであるように。そのためにQuantumFusion社を立ち上げたのだから。

特に日本の企業でアメリカに進出するためにはその会社が何を売りたいのかを明確に打ち出さなければアメリカ人は首をかしげてしまう。日本企業のウェブサイトのホームページと米国企業のそれとを比較検討するとその差が歴然と現れる。それは日本では形式があるから。まず初対面は挨拶から、アメリカはずばり何を売りたいの?とくる。それがホームページにも現れる。今回のJETRO 大阪パンフの中に大阪を紹介するページが入っていた。それを見て何故寿司の写真が載っているの?何故繁華街の写真が載っているの?
これでは一体全体大阪は何を売り出したいのだろうかと疑問に思わざるをえない。

これは私だけの感想ではあるまい。大方のアメリカ人が感じるところであろう。こんなとき何とか将来弊社でお手伝いができる機会があることを願いつつそのブースを後にWiMAXセクションへと移動していった。

WiMaxについてレポートを書こうと書き始めた今回のレポート、結局はJETRO大阪の話題で時間とコラムを費やしてしまった。WiMaxに関しては必ず次回レポートすることにして、ここでは最後にWiMAXの状況を掻い摘んで述べると、今年が正念場といえるのかもしれない。WiMAXが世界規模のユビキタスになれるかどうか?次回その詳細をレポートする予定。