さて今回は一応CESレポートの最終回ということでCESに参加する前から期待をしていたひとつを最後に紹介しよう。商品名はマイクロプロジェクター。そう名前の通りマイクロサイズのプロジェクターである。どれくらいの大きさなのか?マイクロという言葉に値するかどうかは判らないが、一応手のひらに乗る大きさのプロジェクターということで判断してもらえればよいのではないか .
実はこの類にはCESが開催された時点で2社から製品が出されていた。 ひとつは3M社からのMicro Projectorで、もう一社は、弊社のあるRedmondに位置するMicrovision社からのPico Projectorである。PicoというからにはMicroよりも更に小さいのかな?と思い気やさにあらず。両方とも手のひらに乗るサイズのプロジェクター。



恐らくこの2社の製品がしばらくの間、このマーケットでしのぎを削ることになるのであろう。まずCESで実際に検証できたマイクロプロジェクターから少し説明をしよう。CES会場の3Mブースで担当者に説明してもらったところ3M自身はこの製品を販売しないとのこと。3M社が開発したのは下記写真の左側に載せてあるエンジンと呼べる専用チップを開発したことである。それじゃどこの会社がそのエンジンを載せて製品を出すのかとの質問には幾つかの会社がこのエンジンを組み込んで開発中でありその名前はまだ発表できないとのこと。

ということでどこかMicroProjectorが製品に組み込まれて出てくるのかは残念ながらその時点では情報入手出来なかった。恐らく手のひらに乗る簡便さを考えると携帯電話に組み込まれるであろう事は想像がつく。3Mのブースで実演を見た感想は、上記右側の壁に映し出されたデジカメ映像を見る限り映像のクリアさが書けるのではないかということであった。もちろんダークルームでのデモ映写であったにもかかわらずその明確さに関して印象はそれほど残らなかったのは確かである。


なお、3Mのウェブサイトからは更なるデモ映像も掲載されているので参考に下記掲載しておく。
http://www.popsci.com/video/2008-01/3m-beats-everyone-micro-projector-business

もうひとつの製品であるMicroVision社のPico Projectorに関する情報は、CESで手にとって3M社の製品と比較検討できると楽しみにしていたのだが、残念ながらMicroVison社はCESには参加していなかったのである。会場では比較できなかったので、このブログでの比較で我慢しよう。Pico Projectorに関する情報は下記リストから情報入手ができる。

http://www.microvision.com/pico_projector_displays/index.html

ここで3MのMicroProjectorとの大きな違いは採用している技術が違う。それは3MはLED技術、MicroVisionはLazor技術を採用していることである。その違いのためか、両社の映写映像の印象はLazor技術のほうがクリアな映像に見えたがこれは私だけの感想だろうか?

詳細を比較したい読者のために、是非上記URLリストを参照していただきたい。さて読者の印象は?