探し回ってたどり着いたWiMAX Technical Zone.さてどのような企業がWiMAXに力をいれているのかな、とそれを主催しているリサーチ会社Yankee Groupに行って早速WiMAXの動向を聞いてみた。担当者曰く「SprintがWiMAXをサポートするので今年は何とか生き延びてくれることを期待する」とのコメント。ちょっと待ってよ!ワザワザWiMAXの今後の動向を調べるためにシアトルから来ているのにこの返答はどうなってるの? 何はともあれそのZoneに参加している企業ブースを回ってみた。トータルで10社ほど。ところがWiMAXを利用したという製品が見つからないではないか?いったいWiMAXはどうなってるの?結局、Yankee Group のスタッフが説明してくれたようにSprintのWiMAXサービス如何に掛かっているようだ。


Sprintといえば、WiMAXの2.5GHz周波数帯域の免許を獲得したのだった。それともう一社このシアトル近辺のClearWire社がある。この会社の社長はCraig McCawは、例の有名なBill Gates, Pall Alenと一緒に世界サテライト通信網を実現するための会社Teledesic Corp. により840個のサテライト打ち上げ構想をぶち上げたあの社長で、後にモバイルの会社をここシアトルで立ち上げ、それをAT&Tに1150億で譲渡している。どうりで資金には困らないはずだ。恐らくこの頃から彼の頭の中では世界共通通信網という構想は持っていたにちがいない。その実現に向けて再度挑戦したのがこのClearWireのように思える。スプリントはこのClearwireとの協業の話が昨年破綻し、また昨年のCESで話題になりながら、このCESではその話題がどこに行ったのかと思うくらい目にしなかった。その理由のひとつはIntel社がWiMAX用のチップを開発するといいながらいまだにその実現を目にしないからである。何がこれほどまでにWiMAX普及の足かせになっているのであろうか?