quantumfusion2008-09-25

金融市場が不安定になる中、アメリカのテレビでは、大統領候補がこの問題にどういう対処を打ち出してくるかがさかんに報道されているが、今回の選挙では、ネットの世界でも大統領候補たちは熾烈な戦いをしている。その動きをまとめたのがtechPresidentというサイト。ブログとチャートで候補者のネットでの動きを追っている。

このサイトを見る限りでは、FacebookやMySpaceなどのSNSではオバマ候補が圧倒的な勝利。YouTubeでは累積ビュー数ではやはり圧倒的にオバマ候補だが、一日のビュー数では良い勝負。またTechnolatiでは、ブログで取り上げられた回数だと、ペイリン副大統領候補がここしばらくですごい追い込みをしてきている。HitwiseとかCompleteで見るトラフィックでは、やはりオバマ候補有利であるが、マケイン候補も追い上げてきている。
というわけで、全体的にネットの世界ではオバマ候補が有利であるが、これが実際の選挙となると、いろいろな要素が加わってくる。ひとつにはネット活用がやはり若い年齢層であることがある。2008年5月の調査では、アメリカでは30歳以下では90%がインターネットを活用しているるが、50歳以上では70%で、65歳以上では35%ととなっている。しかし、投票率は前回の大統領選挙だと、65歳以上は73%、なのに30歳以下は50%前後と全く逆のパターンとなっている。果たして新しい大統領はこの世代ギャップを克服して、テックプレジデントとなれるのか。11月まで注目していきたいところです。