日本の会社の営業はどのようにして営業展開をしているのであろうか?私の知り合いのIT関連会社でつい最近上場をした会社がある。そこでその会社の営業はどのように展開しているのかと友人に聞いてみた。営業?特に営業という部門も課も設置していない。と答えが返ってきた。「えっ、それじゃどうして仕事をとってくるの?」単純な質問を投げかけた。それは幹部が色々なところに顔を出し、例えばゴルフ、異業種交流会、黙っていても仕事がはいってくるというではないか?

日本では人との繋がりで営業ができるのであろう。だからこそ就業時間が終わった後でもまた仕事が続くのである。もちろん場所をオフィスから他に移動しての話である。どこに移動するか?東京で言えば銀座、新橋等々。夜の営業時間である。こう考えるとアメリカには銀座のような町があるだろうか?今までアメリカで主要な都市を一応渡り歩いてきた私の記憶をたどっても銀座に相当する地域と言うものは思い浮かばない。それこそ接待というビジネス慣習がないからである。日本の会社の経費の種類に接待費という項目が設けられているがアメリカではそのような経費は一般的には認められない。
日本に出張に行くと本当に疲れてしまう。体力が持たない。もちろんアメリカで車社会に慣れていることもあるが日本に行ったときには特に仕事が終わった後でも飲み会営業が続くから体が参ってしまう。それから1時間も掛けて宿に戻ってシャワーを浴びて寝るだけ。朝起きれば即会社へ出勤というなんと世知辛い毎日の生活を送らねばならないのであろうか?

それに引き換えアメリカの生活は、自己中心というか、仕事が終われば仕事はそれまで。あとは自分の時間である。だから仕事仲間と一緒にどこかへ行くということが殆どない。家族持ちの場合には即家族のもとへかえるのである。だから夜の営業なんてことはとても考えられない。そんなことをアメリカでしようものなら即奥さんから離婚話が飛び出す始末である。この残業と離婚の話しは非常に興味のある話題であるのでまた別の機会に譲ることにするが、アメリカは家族中心、日本は仕事優先主義?本当に最近つくづく思うのだが何故日本ではそんなに働かなければならないのであろうか?

昔に聞いた話を信用するわけではないが、アメリカには資源が十二分にあるが、日本にはその資源がないが故に一生懸命はたらかなければならない。もちろんこれには一理あると思うが根本的には上記に書いたように営業展開の違いに起因するところが大きいと最近おもうようになった。