不況に強いアメリカ企業の第2回目は、シアトル地元を代表する企業、Amazonです。最新のニュースでは、2009年の第一四半期純利益が24%増えたということで、不況でも成長はしている中国経済のような会社のようです。

Amazonが不況でも伸びつづける理由は山ほどあると思います。まずはその恐ろしいまでのイノベーション力。Kindleなどを見る限り、ITを屈指して流通革命を起こしてきていることは間違いないですが、クラウドコンピューティングのEC2など自社開発したIT技術そのものも販売しているところはすごいとしか言いようがないです。

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quantumfusion2009-03-06

あっという間に3月になってしまいましたが、これが今年最初の記事となります。仕事に追われていたこともありますが、何よりも年が明けてからというもの米国ビジネス界では暗いニュースが多く、記事を書く気持ちになれなかったというのが本音です。しかし、暗い気持ちになってばかりでは何の進展もないのがビジネス。ここは心機一転ということで、しばらく米国で不況にもかかわらず伸びているビジネスをご紹介していこうと考えました。

ということで、その第一弾は、NetFlixです。99年に設立されたこの会社はDVDのレンタル会社です。会員になるとネットで検索して申し込んだDVDが自宅に郵送されてくるというシステムになっています。借りたDVDの返却指定日はないけれど返さなければ次のDVDを借りることができないという実によくできた仕組みででDVDレンタルの店舗経営のBlockbustersをしのぐ存在となりました。会員費が月4ドル99セントからでいつでもキャンセル可能といったところも会員が伸びている理由のひとつです。

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Happy Holidays! 
日本ではすでに年が明けて2009年ですね。こちらはまだ31日で仕事納めです。
今年の弊社のクリスマスカードをアップしました。今年はいつもより地味なカードなのですが、それはユニセフのカードにしたからです。このカードはカード代金の一部がユニセフに寄付されるというもので、ほんのわずかとですが弊社も社会貢献?という意味で今年はこのカードとなりました。
今年も皆様に支えられて一年を無事に終えることができました。弊社をお引き立ていただきました皆様、本当にありがとうございました。経済の先行きが見えないアメリカですが、その中でこそのビジネスのチャンスを見据えながら来年はより一層の努力をしてまいりたいと思っております。
2009年度も何卒宜しくお願いいたします。

EntelliumというSaaSCRM提供会社は、SaaS型のCRMではけっこう高い評価を受けていて、シアトルベースのベンチャー企業の中では言ってみればスター的な存在の会社のひとつだった。しかし、11月になってEntelliumは、CEOとCFOが突然、会社を退任、どうしたのかと思っていたら、なんとこの二人は詐欺罪で捕まってしまった。

二人は収益を大幅に偽っていたのがその理由あるが、この偽り方が半端ではない。なんと実際の収益の4倍。そしてその財務報告をもとに5千万ドルもの融資をベンチャーから受けていたのである。どうしてこんなことになったのか、その理由を知りたくていろいろ書かれていることを読んでみると、そこにはSaaSのビジネスの落とし穴みたいなものが見えてきた。

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quantumfusion2008-09-25

金融市場が不安定になる中、アメリカのテレビでは、大統領候補がこの問題にどういう対処を打ち出してくるかがさかんに報道されているが、今回の選挙では、ネットの世界でも大統領候補たちは熾烈な戦いをしている。その動きをまとめたのがtechPresidentというサイト。ブログとチャートで候補者のネットでの動きを追っている。

このサイトを見る限りでは、FacebookやMySpaceなどのSNSではオバマ候補が圧倒的な勝利。YouTubeでは累積ビュー数ではやはり圧倒的にオバマ候補だが、一日のビュー数では良い勝負。またTechnolatiでは、ブログで取り上げられた回数だと、ペイリン副大統領候補がここしばらくですごい追い込みをしてきている。HitwiseとかCompleteで見るトラフィックでは、やはりオバマ候補有利であるが、マケイン候補も追い上げてきている。

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リーマンの破綻。10年前の山一證券のようなことがUSで起きるとは正直いって思ってはいなかった一方、やはりという感じもあります。

金融関連のビジネスは、国民のDNAというか国民性、歴史、教育などから、一般的にいって日本人は到底かなわない業界だと感じていました。

しかし、狸の剥製が持っていることでも知られている昔の御通い帳は、現在のクレジットカードのはしり。そこは独立したビジネスとしての面より顔のわかる人同士の信頼関係からくる利便だったのではないかと思います。

行き過ぎたことには調整がはいるのは真理の一面。資本主義経済の行過ぎが大きな局目で調整の段階に入っているのは間違いないと思います。将来経済史のなかでいろいろと議論・反省される時代に身をおいているのかもしれません。

何事も腹八分目。欲から苦が生まれる。でもそれが人・・・

あるべき姿を見失わないようにしたいと思います。

昨年の夏からはじまって、弊社にはこれまで合計5人のインターンの方々が働いてくださった。皆さん、弊社にはもったいない過ぎるぐらい、とても優秀で将来有望な方々ばかり。そんな方々に何かのご縁でお知り合いになれたのだから、できればコンタクトをし続けたいと思うものの毎日の仕事に追われる日々ではなかなかむずかしい。では、MIXIFacebookでという案もでたのだが、そうするとお互いのプライベートまでシェアしなくてはならなくなるので、皆でというわけにはいかなくなる。

そこで、思いついたのが、独自のSNSを無料で作れるNing というサービスを使うこと。このNing、Webブラウザーの生みの親である Marc Andreessenが創設者のひとりの会社で、Web2.0関連のベンチャー企業として名前がよく挙がるので知っていたのだが(確かGoogleAPI OpenSocialを採用しているはず)、これまで何のために使っていいのかよくわからなかった。というかMIXIのような大手SNSのコミュサイトで充分なのに、どうしてこういうサービスが必要なのだろうと思っていた。

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